おおかみかくし終了

 原作の評価として、ひぐらしのなく頃にとそっくりだという噂を聞いていたけれど、そっちはやった事が無かったので純粋に楽しめました。
 また、アニメが気に入ったから買ってみたけれど、ストーリーの重複部分はアニメの中盤くらいまでで、アニメの後半はオリジナル展開だったためにネタバレで面白くなくなることも無かったです。

 このゲームは、ほぼ一本道の各編と、プレイヤーの選択で色んな分岐をするメインの五色塚編に分かれています。
 最初は選択肢が有るけれど、バッドエンド一直線となる導入の黄泉比良坂編をやる事になります。
 黄泉比良坂編をクリアすると五色塚編がプレイ出来るようになります。五色塚編は、各章のメインルートとそのバッドエンドといった感じ。この編で特定のエンドに行などの条件を満たせば、別の章や別の編がプレイ可能になります。

 多くのエンディングがあるこのゲームですが、大半が後味の悪い物ばかり。各章のメインとなるエンディングなのにバッドエンドとか、かなり凹みました。しかも、最初のうちは大半がそんなエンディング。
 ハッピーエンドの幾つかは、取って付けたような感じの物だったけれど、某漫画家が某明治剣客浪漫譚で言っていたようにやはりエンターテイメントの基本はハッピーエンドだと思います。
 もう一人の主人公と言うべき賢木儁一郎は、本当に良いキャラでした。悲劇のヒロインならぬ悲劇のヒーロー。アニメが彼等にとって一番幸せなエンディングの補完だったのかも。

 後半になってからどんどん面白くなるゲームで、アニメのように最後の最後でシュールなギャグによる微妙な空気で締めくくられるゲームでした。アニメ最終回のシュールさは、原作と比べると序の口でした。櫛名田眠のうさエル姿は可愛いのに、なぜあんなストーリーなんだ(ToT)

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